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驚異への愛慕心

一昨日の記事の詩「青春」の中に、”驚異への愛慕心”とあります。原文では、”the love of wonder”ですが、この詩を最初に翻訳した岡田義夫氏の名訳です。
wonder=驚異: 朝日新聞社の「コトバンク」には、”驚き不思議がること、また、驚くほど素晴らしい事柄や現象”とあります。その一例として、「宇宙の驚異」がありました。
 
宇宙がどのような仕組みになっていたとしても、日々の生活とは無縁ですが、超々・・・々、偶然にも、大いなる宇宙の一隅にわれわれは存在し、そして、地球、太陽、月からは直接の恩恵を得ています。夜空には、数多の星を見ることができます。一体、この宇宙はどのようになっているのでしょうね。
 
しらこばとの書棚には、宇宙に関する高名な学者や著述家の著書があり、一度、”驚異”と感じたことを、自分なりの備忘録としてまとめたことがあります。
その中から抜粋して、以下に記しますが、抜粋にしても長文で、摩訶不思議な内容ですので、ご興味のある方だけ、お読みくださいませ。
なお、仮説も数値も、高名な学者の間でも、また、直近の観測によっても、異説・変遷がありますことを断っておきます
 
宇宙の誕生も、も、永劫の未来も、そして、あるとすれば、その終焉も、そのいずれも、だれもわかってはいないし、真に解明されることは未来永劫ないでしょう。しかし、この宇宙の一隅にあって、ある束の間に、というよりも、一瞬ともいえる時間に、宇宙について考え、探索した生命体が存在したということは、まぎれもない事実ですね。
 
宇宙の年齢はおおよそ140億歳(ウイルキンソンマイクロ波非等方性探査衛星WMAPの観測結果では137~138億歳)ですが、太陽の年齢はおよそ46億歳地球はおよそ45億歳生命らしきものが生まれておよそ40億年ほどといわれています。なお、人類(猿人)誕生からは2~4百万年が経過したに過ぎません。
 
宇宙は、永遠の過去から存在していたという「定常宇宙」と、あるとき、突然、創造されたという「ビッグバン」の二つの考え方があって、論争の種でした。現在は、いろいろな理論と観測の一致から、「ビッグバン」によって宇宙は開闢したと言われています。それが、およそ140億年前のできごとだったということです。
 
かつて、かのアインシュタインでさえも、宇宙は、永遠であるという仮定の上に立ち、自ら導いた一般相対性理論に宇宙定数なるものを付加していました。しかし、ロシアの数学者、フリードマン、彼に続く、ベルギーの宇宙論研究者、ルメートルのふたりは、時期こそ違え、定数宇宙なるものを否定し、膨張する宇宙を信じていました。もっとも、その頃は、天文学でも、宇宙が膨張しているという確証はなにもありませんでした。しかし、後に、米国の天文学者、ハッブルは観測によって、銀河から届く光が宇宙膨張に伴って、赤方偏移していることを発見し、宇宙が距離に比例する速さで膨張していることを証明しました。このことによって、宇宙(時空)は、過去において、ある一点が大爆発して創造されたということがわかったのです。そして、後には、アインシュタイン自身も、宇宙定数なるものを削除しました。
 
さらに、ビッグバンが起こったことは、宇宙マイクロ波背景放射の観測によっても確かなものとなりました。つまり、ビッグバンから30~40万年後の「宇宙の晴れ上がり」(後述)の頃の初期宇宙の名残の温度によるマイクロ波の背景放射であり、その周波数分布は2.725K(=摂氏マイナス270.425度)の黒体放射に一致しているそうです。そのような理論や観測によって、宇宙は、ある一点から、「ビッグバン」によって、創り出されたというのが、現在の定説です。
 
ビッグバン直前には、空間も光(電磁波)も物質も時間も存在していなかったというのです。
ビッグバンは、時空の中で、大爆発が起こったのではなく、時間も無いところで、時間が爆発し、空間の無いところで、空間も爆発したという、われわれの常識では、理解できないことが起こったのです。爆発後の数兆度の温度が、1秒間で、およそ100億度、10秒後には数十億度にまで下がり、それから、数分の間に、素粒子が核子(陽子と中性子)になり、水素やヘリウムという軽い原子核が形成され、まだ、光は、自由に動くことができなくて、およそ、30~40万年後に、温度は数千度ほどに冷え、軽い水素やヘリウムの原子ができあがったそうです。光も、妨げるものがなくなって、宇宙を直進できるようになりました。「宇宙の晴れ上がり」と呼ばれている時期です。そのとき、宇宙には、わずかな密度の濃淡(ゆらぎ)があり、高密度の部分が、星となり銀河を形成していったそうです。それが、おおよそ10億年後のことです。現在わかっている118種の元素の中、水素とヘリウムのほかいくつかの軽い元素は、ビッグバンのそのときに生成されたが、それら以外の重い元素は、その後の、恒星の内部や超新星誕生で起こる核融合によって生成されたものだそうです。
 
宇宙マイクロ波背景放射(CMB): きわめて高い精度で等方的で、ごくわずかな非等方性のひとつの要因は、地球がCMBに対して約700km/sで運動しているためです。
 
宇宙が膨張していて、その速度が加速している原因は、未知のダーク・エネルギーによるものとされていますが、まだよく解っていません。宇宙には未知・未確認なるものが数多あり、宇宙は、ダークエネルギー68%ほど、ダークマター(暗黒物質)が27%ほど、普通、物質と呼んでいるものはわずか5%ほどだといわれています。
 
繰り返しますと、ビッグバンは、どこで起こったのか?と考えたくなりますが、そもそも、爆発した結果、宇宙が誕生したわけで、3次元の空間も時間ももちろん、さらには光もないのですから、どことはいえないのです。???(-_-; ウーン(笑)
 
というようなことを考えていると、日々の憂さも消えてしまいます。喜怒哀楽すべからく、束の間のことなり。
 
もう少し 生きて銀河の 舟に乗る 北原武巳
至福かな 銀河のもとに 友ありぬ 金國久子
星月夜 生きて今年も 永らふて 功雪(しらこばと)
 
今日の名言:
 
人間の一生は誠にわずかの事なり。 好いた事をして暮らすべきなり。 夢の間の世の中に、好かぬ事ばかりして、苦しみて暮らすは愚かな事なり 山本常朝(佐賀鍋島藩藩士)口伝の"武士の心得「葉隠」"より

by shirakobato2 | 2020-01-13 13:41 | 天文
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