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梨園の思い出とセイヨウミツバチ

日本における新型コロナウイルス感染者”の推移(グラフ) 4月25日現在
 
この季節になると懐かしく思い出します。梨園(りえん)ではなく、梨園(なしえん)です。(笑)
 
会社を後継者に譲って、リタイアしようとしていた頃のことでした。ふとしたことで、広い土地を借りて趣味の畑仕事をしているふたりと知り合いました。
 
そのひとりは畑のほかに、養蜂もしていました。巣箱(1箱に3万匹ほど)が100箱ほどもありました。いずれも面白そうなので仲間に入れてもらって、10余年の付き合いとなったのでした。
 
蜂(セイヨウミツバチ)たちは、気温が15度を超えると、採蜜花粉採集に飛んで行っていましたが、ちょうど、いまの時季には、梨や苺の受粉作業の代役に、巣箱を貸し出していました。
 
千葉県北西部の白井市、鎌ケ谷市、松戸市(二十世紀梨の発見地)付近は梨の名産地ですが、その松戸の梨園に貸し出したときの1枚です。
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人工授粉に代わって、蜂が活躍するのです。
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いまなお、昆虫少年ならぬ爺ですが、セイヨウミツバチの習性は、実体験と本で学びました。
蜂は、虫偏に夆と書くように、最高に知的な昆虫です。組織は高度な階級社会です。
 
働き蜂(♀)の寿命は、わずか1、2か月なのですが、掃除育児巣作り貯蜜門番と続き、最後の奉公が外勤で採蜜・花粉採集です。まさにキャリア・ウーマンですね。👍
 
偵察から戻った働き蜂は、数km先の蜜の在処を方角も距離も8の字ダンス(字の傾きで太陽の方向との角度、尻を振る速さで距離を示すそうな)という手段で仲間に伝えます。そして仲間たちは、往復に要するエネルギーだけの蜜をもらって、一斉に飛び立ちます。
 
これは、ナニワノイバラに来た働き蜂ですが、後ろ足に花粉団子を付けているのがわかるでしょう。
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女王蜂(中央)と働き蜂の写真です。王台に産み付けられた♀の幼虫だけに、ロイヤルゼリーが与えられて、女王蜂になります。その中の1匹だけがお世継ぎです。1群の中の少数の雄蜂は、女王蜂との交尾以外の役目はなく、遊んでいるそうな。
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人生の10年余を楽しませていただきましたが、畑は、残念ながら工業団地となり、100本もの豊後梅ともどもなくなりました~ 
 
思い出というものは人間が時間に贈与できる唯一の形式であって、過ぎていった時間というものは、それを偲ぶ思慕者の心の幅によって拡大されていってとどまらない。 檀一雄(小説家、作詞家) 「魔笛」より

by shirakobato2 | 2020-04-26 18:07 | 昆虫 | Comments(0)
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